歳を重ねると体調の変化が気になりますが、その中でもよく起こるものが「むくみ」。高齢者のむくみは、放置すると大変危険です!また「むくみ」とよく似ている「腫れ」。むくみと腫れの違いとは?今回は具体的な症状とともに、簡単にできる対策をご紹介します。ぜひ、日頃のケアに役立ててください!
高齢者のむくみの原因
高齢になると、血液の循環を担う筋力が低下するため、むくみが起きやすくなるといわれています。また、座りっぱなしや身体の冷えによる血行不良、塩分の取りすぎも原因の1つです。ほかにも、加齢による心肺機能の低下や腎臓病、肝硬変、甲状腺機能低下症など病気が原因の場合も。薬の飲み合わせによって、むくんでしまう場合もあります。
むくみがひどくなったときの症状
むくみがひどくなると、足首周囲もむくんで歩きにくくなり、歩行が不安定になります。その結果つまずきやすくなり、転倒リスクが高まることに。高齢者の転倒は骨折を起こすことが多く、寝たきりの原因にもなるため注意が必要です。
高齢者のむくみ対策
足がむくんでしまったら……まずは、足の筋肉を積極的に動かし、血液を足から心臓へ流すよう意識してみてください。運動する習慣がない方は、なるべく歩いたり自転車に乗ったりすることが大切です。また、着圧ソックスや足専用のサポーターを使って足を引き締めることも効果的。塩分の多い食事はむくみの原因となるため、塩分や水分の摂りすぎに気をつけ、バランスの取れた食生活を心がけましょう。また、即効性のある対策として、足を少し高くして寝ることもおすすめです。体内の水分を均等に分布させることで、目覚めた際にはスッキリとした足の感覚が期待できることも。
高齢者のむくみ予防
- 軽い運動
適度な運動を取り入れ、特に足の筋肉を活性化させることが重要です。週に数回のウォーキングや簡単な体操は血液循環を促進します。
- 食事の見直し
塩分を控えるとともに、ビタミンB群やカリウム、マグネシウムを含む食品を摂取することで、体内の水分バランスが改善されます。特に、カリウムを多く含むバナナやさつまいもなどは、体内の余分な水分を排出するのに役立ちます。柔らかく食べやすい食事で、無理なく接種するようにしましょう。
- 水分補給
高齢者は加齢にともない排尿機能が低下してしまうため、頻尿を避けるために水分を控えてしまう方もいらっしゃいます。水分不足はむくみの原因になるため、食事のときだけではなく、意識して定期的な水分補給をすることが大切。しかし、過剰な水分摂取は逆効果のため注意しましょう。