皆さんの記憶にも新しい、今年の8月に政府から注意呼びかけされた南海トラフ地震。そしてお盆に直撃した台風7号や、8月後半に発生した台風10号など……。いざというときの備えは、皆さんできていますか?災害時に慌てないために、家族間で事前に共有すべき情報は多岐にわたります。そこで今回は、役立つヒントとしてFCPをご紹介します。
FCPとは?
Family Continuity Planの略で、災害時などにおける「家族継続計画」を意味しています。緊急事態に備え、家庭での対応方法をあらかじめ話し合い、共有しておくことが大切です。
必要な対策
具体的な備えとしては、以下4つの視点で整理することができます。
ヒト
緊急時には携帯電話などの通信手段が使えなくなることもあるため、お互いの安否の確認方法や避難場所について、事前に話し合っておく必要があります。救急車の利用が難しい可能性も考え、ケガをした際の応急処置なども確認しておきましょう。
モノ
地震に備え、家具・家電の固定状況などを把握し、定期的な見直しを。当面の食料や燃料といった生活物資、その他防災グッズの保管場所や内容についても家族間で共有しておくことが大切です。周辺地域の災害リスクについても、ハザードマップで事前に確認しておきましょう。
カネ
お金にまつわるものの保管場所や情報も必ず共有を。緊急時のための現金、預金関係のもの、金融資産の目録、保険の加入状況などが当てはまります。
情報
パソコンに保存しているデータや、様々なID・パスワード情報など、いざと言うときに混乱しないよう日頃から整理しておきましょう。
災害時、必ずしも慣れた土地にいるとは限らない!役立つ豆知識
家族の見守りアプリ「ココダヨ」
地震や大雨などの災害速報に連動し、登録メンバー間で安否や位置情報を即座に共有できる便利なアプリです。現在位置から近い順で避難所を一覧表示してくれる機能もあり、最寄りの避難所を急いで見つけるのに役立ちます。災害時だけでなく、普段からお子様や高齢者の見守りアプリとして利用することも可能です。
国土交通省監修「ハザードマップポータルサイト」
こちらのサイトでは、住所を打ち込むだけで4マップが一気に確認できます。
ハザードマップの種類
- 津波ハザードマップ
- 洪水ハザードマップ
- 土砂災害ハザードマップ
- 高潮ハザードマップ
確認時のポイント
- 地域の地形と災害の危険性を確認する
- 災害ごとの避難先を確認する
- 通行規制となる道路を確認する